じっとこちらを見つめる大黒様がいるのは、平成建設の世田谷支店1Fに併設している、世田谷記念美術館 ギャラリー。現在「川崎普照 彫刻展」を開催中です。川崎普照は、日展では特選を。また内閣総理大臣賞を受賞するなど、日本を代表する彫刻家です。
驚きの細かさ!実はこれ、木彫です。木に直接筆で描いています。手で描いているとは思えない細かさに驚かされます。木目と、筆跡が心地よくなじむことで、布のようなマテリアル感です。そして、この愛らしいまあるいカタチ。手を合わせたくなります。
こちらも、同じく木彫。こちらもまるで着物生地のような仕上がり。実はこの洋服の赤い色は、模様を描いてからその隙間を赤で埋めていくというとても地道で大変な作業により仕上げられています。先に赤で下地を塗ってしまうと、木目が消えてしまい、このような布感はでないのだとか。
私のお気に入りはこの「なす」の香炉です。ぽってりとしていてとても可愛らしい。
女性ブロンズ 春愁
大型のものから小型のものまで。そして技法もいろいろあるようでとても興味深いです。
こちらのギャラリーは、無料で公開しています。毎回ステキな企画展を開催しています。「木彫はなかなか見られる機会が無いのでぜひご来場を!!」と話すギャラリースタッフ三田村。準備から搬入までを担当している三田村からの作品解説は、なかなか面白く、作品への造詣も深まります。
「川崎普照 彫刻展」は、2月17日(水)まで開催中です。