解体されて壁や天井の構造があらわになりました。
T様との打ち合わせを再開させた要因として、お客様からの言葉を引用させて頂くと、積極的且つ丁寧であったことだそうです。要望ではない提案をしてどうなることかと心配していた部分がありましたが、熱意と意図をご理解頂けて、これで大丈夫と思いました。
その中でご希望が強かったのは、安心して暮らしていくための大掛かりな改造を伴わない耐震補強をすることでした。
リフォーム工事は既存の建物を活かしながらの工事ですから、新築のようにすべてを最新の仕様にするわけではありません。特に構造に関することは建物の根本的な場所ですから大部分が既存として残ります。私たちがよく工事をさせて頂いている市町村から補助金を頂ける、いわゆる旧耐震基準(昭和56年5月31日以前)の建物ではないT様邸は、ご要望により耐震の調査をすることにしました。
そこで一番上で紹介した写真のように部屋の中から確認することは出来ませんので、小屋裏や床下に潜って筋交いなどの構造がどうなっているのかを確認します。小屋裏がこんな感じです。照明も持っていきますが、天窓の光が漏れていて通常よりも明るい小屋裏でした。
床下はこんな感じです。古いお宅だと土間にコンクリートが打っていないところも多いですがT様邸は奇麗な床下でした。
このように土台と床の隙間から筋交いが入っていることを確認します。これにより全てを把握できるわけではありませんが、全体的な方向性が定まりご提案に繋がっていきます。