こんにちは 設計担当の池上です。
完成したマンションリノベーションの続きをお伝えします。
大きなルーフバルコニーに面したリビングには
縦型バーチカルブラインドが美しく収まるように計画しました。
マンションの高層階は風が強いため、意外と洗濯物を干しながら外出するのは心配になります。
そこで、このような室内物干し用商品を使用する事も多いのですが・・・・
正直、こちらのお宅に付けると リビングのイメージが台無しになってしまいます。
そこで、私が提案させていただいたのが 造作のカーテンボックスと一体デザインとなった室内物干しです。
枠材を壁より大きく出っ張らせ、上部にスリットが切ってあるため、風が吹いてもハンガーが落ちることはありません。
洗濯ばさみの付いた物干しも、窓に干渉しないようぶら下げる事が可能です。
機能のあるデザインこそ、説得力がありますよね。
しかし、窓際の室内物干しはあくまでサブ的なものとしています。
それは・・・
物で溢れていた既存の洗面脱衣室を改修し・・・
化粧台自体はコンパクトにし、収納力が豊富な実用性重視の洗面脱衣室に改修しました。
正面に見える機械はなんと、ガス乾燥機です。
天日干し以上にフワフワ乾燥が可能で、浴室のガス衣類換気暖房機よりリーズナブル。
乾燥時間も短くて済みます。
住宅では簡単に設置できる機械ですが、マンションでは排気が取れないためなかなか設置出来ません。
今回は、大きく間取り変更を行ったため、各ダクトの排気ルートを見直し、ガス乾燥機用の排気ルートを確保する事が可能となりました。
正面奥の壁面収納には、雑巾掛けや洗濯ばさみ掛けなどの機能を持たせ、ロールスクリーンでサッと隠せる仕様です。
この使い勝手の良さ、わかっていただけますよね!
次回につづく・・・