白蟻の被害を受けて、傷んだ構造材の入れ替えをしています。
取り外した松の太鼓梁を見てみると、芯の赤身を残して外周の白太部分が食われているのが
分かると思います。
本来、材料は適材適所というものがあり、松材は、曲げに対する強度が高い反面
白蟻には弱い性質があります。
地上3~4mに使うことで弱点をカバーしながら性能が活かせるというものでしたが
現在の白蟻事情では、条件がそろえば2階部分だろうと被害が出てしまっています。
こういった緊急の状況でもご安心ください。
リフォーム専任で設計、施工をしているので、新たな構造の改修案と
材料の手配、施工が既に始まっています。
赤い部分が、変更になり柱や梁・桁を入れ替えるところになります。
被害にあったことは、不運なことだったかもしれませんが、傷んでいた建物を
修理してあげられる機会に恵まれたことは、考え方としては良かったことなのかもしれません。
侵入経路だった柱付近は、既に補強を終えています。
建物中央付近の松梁もはずされています。
屋根を支えている束材が中央にぶら下がっています。
合掌(洋風に言えばトラス)になっているので、瓦がのっている屋根でも
力が分散して成り立っているのが分かります。
もちろんこの後、梁補強をしますが、工事進行中の一場面です。